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CCF パートナー企業インタビュー 第一回

更新日:6月3日

第一回

日野製薬株式会社

代表取締役社長 石黒和佳子様 インタビュー (以下敬称略)



日野製薬株式会社について

—--御社の事業についてご紹介ください。

石黒: 「弊社は標高1,000メートル、信州木曽の山奥にあります。日本で最も山奥にある

製薬会社かもしれません。(窓を開けて外を見せながら)会社の窓からは緑が広がる、た

いへん自然豊かな場所です。

弊社の前身は「日野屋」といい、江戸時代より中山道・薮原宿にて旅籠を営んでおりまし

た。その頃から、御嶽山の御霊薬として知られる「百草」をお土産品として販売してまいりました。戦後には製薬会社を創立し、伝統の胃腸薬「百草」をはじめとした製品の製

造・販売を続けております。

「百草」は、ミカン科の落葉高木であるキハダの樹皮(生薬名:オウバク)を煮出し、

煮詰めて板状にした伝統的な胃腸薬です。現在は、「百草」「百草丸」をはじめとす

る生薬製剤のほか、化粧品や信州のお土産品なども取り扱っております。

また、構想から2年以上をかけて開発した「キハダ薬膳茶」を2024年に発売いたしま

した。今後も「キハダプロジェクト」を推進し、さらなる商品開発に取り組んでまい

ります。」


CCFとの出会い

—CCFを知ったきっかけをお教えください。

石黒: 「実は、私の前職は外資系IT企業でした。その時の後輩の奥様が渡邊智惠子さん

とご友人で、「とてもすてきな方がいる」と伺っておりました。その後、お世話になって

いる長野県よろず支援拠点の専門家の方も、渡邊さんと知り合いだと分かりました。全く

別の場所で、二人の知人を介して話を聞き、「ぜひご紹介ください!」という流れになり

ました。 」

―東京のショールームに来られたときの感想をお聞かせください。

「昨年(2024)年1月に東京のCCFショールーム事務所に伺った際、初対面にもかかわ

らず、渡邊智惠子さんはまるで昔から知っている方のような自然体で接してくださり、と

ても驚きました。まず開口一番に「手を洗ってらっしゃい」と言われ(笑)、家族や親せ

きのような温かい対応に心が和みました。信念に基づき行動し、大きな心で人と接する素

晴らしい方と思いました。この時がきっかけとなり、2024 年 5月にはキハダの植樹、6月

にはキハダの皮むきと座談会のために、渡邊さんには信州までお越しいただきました。木

祖村で開催した座談会には100名様ほどが参加され、冒頭から渡邊さんのパワーに皆圧倒

され、出席されていた村長さん、議長さんも感心されていました。座談会では「地域の素

晴らしいものを未来へ継承していくにはどうしたらよいか」を中心に、自由に意見交換を

していただきました。」自然とともに歩む日々

ー特に大切にされていることをおきかせください。

石黒: 「弊社はキハダ植樹、キハダ皮むき、キハダ一本から買います活動などに取り組み、

キハダとともにあります。自然の恵みを活かし、健やかな暮らしを支えること、そして自

然に感謝することが、私たちの事業においてとても大切なことだと考えています。」 


CCFのパートナー企業になっている理由

石黒: 「渡邊智惠子さんは、自然との共生や地域活性化を目指し、これまでリーダーシッ

プを発揮されてきました。私たちは、その姿を追いかけ、学ばせていただきたいという思

いでCCFのパートナー企業になっています。ここ木祖村には、未来に残すべき素晴らしい

ものがたくさんあります。外からの視点で「こういうものが価値がある」と指摘されて、

私たち自身が気づかされることも多く、また勇気もいただいています。パートナー企業と

して、これからもさまざまなことを学ばせていただきたいと考えています。」

ー直近または進行中のプロジェクトについてお聞かせください。

石黒: 「今年、2025年3月8日の国際女性デーをきっかけに、CCF、アトリエふるらん

さんとアップサイクルプロジェクトを立ち上げました。CCF紙を使ったCCF Flowersをキ

ハダの黄色で染色し「CCF Flowers with Color」を展示する試みを行いました。 また、木

祖村観光協会の事業として、お守りーふをCCFの紙で作り、色はキハダで染め、木祖村の

多くの店舗や旅館などで、観光客向けにキットを販売していただく予定です。。

収益の使い道は各店舗に委ねていますが、当社としてはキハダ事業へ還元する仕組みを作

り、現在もプロジェクトを進行中です。」


Message

----読者のみなさまへ一言おねがいします

石黒: 「一歩一歩、がんばりましょう!」



インタビュー後記

石黒社長は終始穏やかで柔らかいお話をされる方でした。今回のインタビューを通じて、

日野製薬株式会社が伝統と自然への深い敬意を持ちながら、新しい挑戦を続けている姿に

感銘を受けました。石黒社長の温かく誠実なお人柄と、地域や自然と共に歩む企業姿勢が、

これからの持続可能な社会づくりに大きな希望を感じさせてくれます。これからのCCFと

の共同企画の発展が益々楽しみです。

インタビュー:長倉シュタッフ牧子(FM BIRD)



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