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CCF パートナー企業インタビュー 第二回

~~CCF パートナー企業の事業や CCF との取り組みをご紹介~~


第二回:共立寝具株式会社 代表取締役 久保栄一郎氏

青森県弘前市でクリーニング・リネンサプライ・ユニフォームレンタルなどを長年手がける共立寝具 株式会社。今回は代表取締役 久保栄一郎氏にお話を伺いました。(以下敬称略)


―まず御社の事業について教えてください

久保: 共立寝具株式会社は昭和 23 年創立、今年で 77 期目を迎える歴史あるクリーニング企業です。病院や ホテル、公共施設向けのリネンサプライやユニフォームレンタル、障がい者就労支援団体の運営など、 多岐にわたり地域社会に貢献しています。私自身は 3 代目です。実は私自身がアトピー体質なのと、加 えて自分の子どもの健康を願う中で、従来の石油溶剤を使ったクリーニングが環境や健康に与える影 響に疑問を持つようになりました。石油溶剤によるドライクリーニングは消費者には意外と知られて いませんが、汚れが落ちにくい上に環境負荷も大きい。そこで 2020 年、石油溶剤を一切使わず、重曹 と水洗いによる「ONE MORE」サービスを立ち上げました。水洗いの方が汚れも匂いもよく落ち、 衣類にも環境にもやさしいのです。


―お客様の反応はいかがでしたか?

久保: 当初は「なぜ?」「どんなメリットが?」と戸惑いの声もありましたが、体験した方々の口コミで、 徐々に多くの方々高評価をいただくようになりました。表面だけでなく根本から汚れを落とすことの 大切さに、多くの方が気付いてくださっています。


―こうした想いや挑戦が CCF との連携に繋がったのですね。

久保: はい。最近は「洗えない服」が増えていて、使い捨ての衣類が増えつつあります。縫製コスト削減のた め接着剤で作られる「ボンディング加工」の服は、数年で破れてしまうこともあります。衣類は本来、 洗って直して、循環するものではないか。そんな危機感から CCF さんと出会い、アップサイクルへの 関わりが本格的に始まりました。 青森のねぷた祭りの絵師に CCF の紙を使ってもらい、地域を巻き込んだ活動と発展しています。


―今後の展望を教えてください。

久保: クラウドファンディングを立ち上げ、衣類のクリーニングからアップサイクルまで、循環型社会に市民 の皆さまとチャレンジするキャンペーンを展開していきます。衣類のアップサイクルや CCF の「ご当 地ペーパー」の認知度向上に益々力を入れる予定です。


―最後に読者の皆様に一言おねがいします。

久保: 「衣類の使い捨てをなくして、循環する社会を一緒につくりましょう」






インタビュー後記

東京では「クリーニング店に出してもきれいにならないと感じる」との声をよく聞くのですが、その 背景には溶剤やフィルターの問題、ボンディング加工服の使い捨て文化が進んでいることに大変驚き ました。実は日本のように溶剤を使う国は世界平均でみると 1 割にとどまっており、世界の大半は 「ランドリー」とよばれる水洗い+石鹸です。環境への配慮からこの水洗い+石鹸の流れは日本でも 徐々に広まるかもしれません。久保社長が取り組む、衣類を長く使う文化、循環型社会への転換は、 まさに世界の動きと呼応しています。CCF を通じて共立寝具様が取り組まれる事業が、日本の未来に 吹くさわやかな風となることを期待しています。


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