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〜綺麗な地球を子どもたちに〜
人類の経済活動により、地球環境は悪化の一途を突き進み、地球温暖化は待ったなしの状況です。その中でもゴミ問題は環境破壊の大きな原因となっています。繊維のゴミが、世界のゴミの14%も占めていることに愕然となります。 日本における繊維のリサイクル率は17.5%に過ぎません。毎年137万トンの繊維の廃棄物が捨てられたり、燃やされています。2019年は28.5億枚の洋服が作られ、14.8億枚は売れ残り、袖を通さず新品のまま破棄されたりしました。そのほかにも紡績工場、縫製工場など洋服をつくる過程で生まれる廃材は産業廃棄物として処理されています。この現状を考えると、繊維の廃棄物を資源として活用することが、循環型社会への第一歩だと考えました。
わたしたちCCFは、洋服の廃棄物をゴミにしません。洋服の廃棄物から紙をつくり、活用することから始めます。
繊維の廃棄物を繊維に再生しても、17.5%の低いリサイクル率になってしまいます。それに比べると、紙の回収率は85%、古紙利用率は67%。紙にすることの方がはるかに高い循環利用となります。 紙はわたしたちの暮らしのあらゆる所で使われています。日本人の生み出した豊かな紙の文化や歴史があります。循環型の社会を実現するために、わたしたちの活動に参加してください。
※出典:小島ファッションマーケティング調べ


繊維ゴミを紙にする実績


CCF代表の渡邊智恵子は、1995年から脱脂綿を製造する工程で排出される落ち綿を使い、再生木綿紙づくりをスタートしました。その結果、落ち綿20%、木材パルプ80%を使用した印刷適性の良い洋紙の製造に成功しました。これまで、日本オーガニックコットン協会のパンフレットや ( 株 ) アバンティの名刺、封筒、パンフレットと幅広く活用してきました。
その経験を活かし、世界中で破棄される膨大な繊維ゴミを資源として活用するために、2021年9月、仲間と共に一般社団法人CCF(サーキュラー コットン ファクトリー)を設立しました。
CCFは新たな技術開発に取り組んでいます。
富士共和製紙と新生紙パルプ商事の協力で、廃棄コットン50%、木材パルプ50%の印刷特性が高いCCP(サーキュラー コットン ペーパー)[洋紙]を開発しました。CCFの名刺やパンフレットもこの紙を使用しています。
また、鳥取県にある因州和紙製造メーカー・中原商店では、[廃棄コットン70%]のCCP[和紙]の製造に成功しました。高知県にある土佐和紙製造メーカー・モリシカでも、[廃棄コットン70%、木材パルプ30%]を使ったCCP[和紙]の製造に成功しました。 CCFは、廃棄物のトレーサビリティも重視しながら、用途に合わせた多様な紙の開発を積極的に行っています。

