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繊維業界の実態
CCF( サーキュラー コットン ファクトリー ) 代表の渡邊智恵子は、1995年から脱脂綿を製造する工程で排出される落ち綿を使い、再生木綿紙づくりをスタートしました。その結果、落ち綿20%、木材パルプ80%を使用した印刷適性の良い洋紙の製造に成功しました。これまで、日本オーガニックコットン協会のパンフレットや ( 株 ) アバンティの名刺、封筒、パンフレットと幅広く活用してきました。
その経験を活かし、世界中で破棄される膨大な繊維ゴミを資源として活用するために、2021年9月、仲間と共に一般社団法人CCF(サーキュラー コットン ファクトリー)を設立しました。
CCFは更なる技術開発に取り組み、さまざまな繊維の廃棄物から紙をつくることに成功しました。富士共和製紙と新生紙パルプ商事株式会社の協力で、コットン50%、木材パルプ50%の印刷特性の高いサーキュラー コットン ペーパー[CCP]を開発しました。CCFの名刺やパンフレットもこの紙を使用しています。
また、土佐和紙専門メーカー(株)モリシカでも、コットン70%、木材パルプ30%のサーキュラーコットンペーパーを開発しました。高知県立紙産業技術センターでは、コットン100%の紙の製造にも成功しています。

■ 国内における繊維ゴミのリサイクル状況
日本の繊維くずの総量は 166 万トン。再生利用率は、17.5%。
つまり 29 万トンの繊維くずは再利用され、残り 137 万トンが焼却または廃棄されています。

繊維くずの循環利用量等の推移
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